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よく似た依頼表現、どう違う?

CAN YOU…? & WILL YOU…?

さて今度は、便利な please とて万能ではないというお話をします。

ホームステイ中に買い物に行きたくなったマユミさんが「駅まで乗せて行ってもらえないかな」と思い、
Please drive me to the station.
と言うと、ホストマザーは Uh… と一瞬言葉に詰まってしまったそうです。
なぜでしょう?

Please…. は疑問文ではないというところに注目。
つまり、あくまでもこちら側の「~してください」という希望を伝えるだけで、「?」と相手の都合を聞いていないのです。
マユミさんの場合も、「都合が悪いかもしれないけど乗せてって!」というメッセージになり、ホストマザーは言葉を失ったというわけです。

結論。Please は、お店やレストランなど何かを頼むのが当たり前の状況や、簡単なお願いなら問題ありませんが、シチュエーションによっては不都合なこともあります。

では、相手の都合も気にしつつ「~してもらえますか」と頼むにはどうする?
それには Will you…? や Can you…? が便利です。
この2つはよく似ていますが、can には「できる」という意味があることで、使われ方が違います。

たとえば「これを直してもらえますか」という文も、状況によって will を使うか can を使うかが違ってくるのです。

 

Will you fix this?(相手が直せると知って頼む)

Can you fix this?(直せるならお願いしたい)

 

アメリカ人の友達に聞いたことがあります。
Can you get me the book? なんて言うと、ふざけて Well, I don’t know, but I’ll try.(さあどうかな。やってみよう)と言ってウーンと手を伸ばす真似をされたりすることもある、と。
そこにある本を取るような、できるに決まっていることを頼むのに can を使わない。これは私達の親、そのまた親の世代に言われていたことです。しかし、今では気にしない人が増えています。
できるかどうか分からないのに頼むのなら、will より can です。

 

では、さらに丁寧な言い方も。
Will や can を過去形の would や could にしたらいいだけです。かといって過去を意味することにはなりません。
原色よりもパステルカラーが上品に見えるように、ビビッドな現在よりも一歩引いた過去の方が丁寧に聞こえるというわけです。

この場合の would と could の間には「できるかどうか」の違いはありません。両方とも同じ、丁寧な依頼表現となります。

覚えておきたいのは、would や could が目上や親しくない人に対して使うものとは限らないということ。
日本の敬語は、相手との距離によって決まるものなので、面倒なことを頼むからといって友達に「~してくださいますか?」とは言いません。
一方、英語で丁寧表現を使うかどうかは、相手との関係もさることながら、相手にかかる負担の大きさや、思いやりによって決まってきます。
友達、親子、夫婦の間でも、would や could を使うのはごく自然なことなのです。

 

Could you pick me up at seven?
7時に迎えに来ていただけますか?

Would you make me a cup of coffee, please?
コーヒーをいれていただけますか?

 

パステルカラーの過去は、丁寧であると同時に控えめでもあります。
「おそらく」「ひょっとしたら」というニュアンスが出るのです。

 

She would be about fifty years old.
彼女はおそらく50歳くらいだろう。

I could be wrong.
ひょっとしたら間違っているかもしれない。

礼儀知らずと思われないために
I’m sorry と Excuse me の違い

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