「英語力の鍛え方」番外編3
贈り物にまつわるアレコレ

アメリカにいた頃、男の子に白い菊の花束や赤いカーネーションの花束を贈られて、悪気はないと知りつつ複雑な心境になったことがあります。

私からプレゼントをしたとき、ラッピングにもすごくこだわったのに、一瞬にしてビリビリに破り捨てられて、小さくショックを受けたことがあります。

ちょっとしたお礼に石鹸をプレゼントしたら、おずおずと「…僕…臭い?」と聞かれたことがあります。

こんなカルチャーショックも過ぎ去ってみれば楽しいものですが、大事な場面で戸惑わないよう、贈り物のマナーや習慣について日本との違いをみてみましょう。

まず、お花について。菊が仏花で白がお悔やみの色というのは日本の習慣で、アメリカの生花店の“ condolences (お悔やみ)”コーナーでは、白以外にも、華やかでラブリーなアレンジメントが並んでいます。悲しいとき明るい花に慰められる人は多いといいます。

海外の知人が亡くなったとき、インターネットの生花店を通じて日本から花を贈ったことがありますが、支払はクレジットカードで、簡単に素早く対応できて助かりました。

次に、ラッピングについて。欧米人は、「わあ、嬉しい。早く開きたい」という喜びを表現すべく、包装紙をビリビリと破ります。私はかつて、せっかくきれいに包んでくれたのだからとそっと開いたところ、後から「嬉しくなかったの?」と聞かれて反省しました。

プレゼントを開けて、「ちょうどこんなのが欲しかったの!」と大はしゃぎで相手に抱きつくような英語圏で定番リアクションは、私たちにはハードルが高いものです(できたら是非やってください)。
しかし、包装をのろのろ開いた上に地味な反応では、場の雰囲気が壊れかねませんので、多少は演技してでも大きく喜んでみせると周りがほっとします。

日本人は大げさに喜ばないかわりに、次に会ったときも「この前は結構なものをありがとう」などと言いますが、一度お礼を言ったことに対しても再び感謝を表すというマナーがアメリカになく、何度もお礼を言わない代わりに、一度で何回分も派手に喜んでくれるのです。

ところが、喜んで受け取った贈り物を店で交換するという習慣もあり、なんとも合理的です。クリスマス後には、交換を求める人々でショッピングセンターが混雑します。

贈り物にタブーはあるのかという点については、まず気を使う必要はありません。
お見舞いに鉢植えを贈るのも構いません。石鹸のプレゼントが「あなたは体臭がきつい」という意味だというのは確かに昔から言われることですが、ギフトセットとして多数販売されていますし、誤解されそうな相手でなければ気にしなくて大丈夫です。

最後に、外国人に喜ばれる贈り物についてよく質問されますので、アドバイスを少し。定番は漢字Tシャツや和紙のアルバム、意外なところでは日本製のおいしいクッキーなど(「ヨックモック」が好評)。

“日本といえば真珠”というイメージが海外では浸透していますので、筆記具、写真立て、カフス、置時計など、パールをあしらった「ミキモト」の小物は人気があります。価格は意外と手ごろで、オンライン注文もできます。ぜひご検討ください。