EMOTIONS
第220回 『怖い!の表現2 〜恐怖症
梅雨明け、もう宣言しちゃってもいいんじゃないかと思わせるお天気が続いています。皆様、バテていませんか?
本日は、「恐怖症」のお話。

「恐怖症」や「病的嫌悪」は、英語でphobiaと言います。したがって「〜恐怖症」は...phobiaとなりますが、正式な病名であるため、先頭の部分はやたらに難しく、見ても何の恐怖症だかさっぱり分からないのがふつうです。
そこで、怖いものとphobiaの間を一字あけたり、phobia about...や、fear of...といった言い方が一般的に使われます。
怖い対象と恐怖症の間に一字あけることは、「〜恐怖症」と「〜の恐怖症」くらいの違いがあり、医者にかかるような正式な病名といった感じから、「ものすごく嫌い」という意味へとニュアンスが変わることもあります。

I have a spider phobia.
I have a phobia about spiders.
I have a fear of spiders.
I have arachnophobia.
 私、クモ恐怖症なの。


動詞はすべてhaveが使えます。上の3つには、「〜という恐怖」という意味合いから、aがついています。
しかし、ただのクモ嫌いではなく正式な病名であるarachnophobiaだけは、不定冠詞がいらないことに注目。
字面からも感じられると思いますが、最後のarachnophobiaは、やはりなんとも深刻な印象。かといって、医者にかかっていなければ正式名称を使わないのかといえばそうではなく、日本語の「〜恐怖症」と同様、個人の感覚で使い分けています。たとえば、自分で病的だと思うほどかどうか、または大袈裟な表現をわざと狙うかどうか。
すると、知りたくなります。「〜嫌い」と「恐怖症」の違いは何なのか。

A fear is classified as a phobia when it is out of proportion to the danger of the real situation. Phobias generally become worse, not better, with repeated exposures.
恐怖は、現実の生活に支障を来たすほどになると、「恐怖症」に分類されます。恐怖症は、対象に繰り返しさらされることにより、改善ではなく、悪化します。
 Yankee Golden Retriever Rescue:Thunderstorm Phobia
 http://www.ygrr.com/doginfo/behavior-phobia.html

つまり、恐怖症の人に、「慣れ」を強要するのは間違っているということですか。
私は、自身を「ゴ恐怖症」(フルネーム書くのも嫌です)と自認しています。が、一人暮らしを初めて幾年、毎年2〜3匹ずつ対峙&退治していることで、チラチラ動く黒い影を見たときの心臓への負担は、少しずつは軽減しているような気がします。ということは、私は厳密に言うと「恐怖症」ではないってことですね。バンザーイ。いつかは治るのかしら。しかし、それには数々の決闘を経なければならず…。それも嫌です。困りました。

来週は、「恐怖症」の続きです。お楽しみに。


She has claustrophobia.
What is that?
It's an intense fear to closed-in spaces.
I've never heard of it.

彼女は閉所恐怖症なんだ。
何それ?
閉じた場所がとても怖いのさ。
そういうの初めて聞いたわ。