EMOTIONS
第203回 『驚きの表現3 体を使って比喩表現
お元気ですか?私は風邪をひいています。よくなりかけていたのですが、調子に乗って一日中遊んでいたら、見事にぶり返し。季節の変わり目、皆様もどうぞお気を付けください。
今週は、「驚く、驚かす」という動詞を使わない“びっくり!”表現をお届けします。

体当たりの演技、体を張ったギャグなどという言葉がありますが、驚きを表すのにも、体を使った比喩表現がたくさんあります。その多くは、漫画のように情景がありありと浮かぶものです。

My jaw dropped (a mile) when I read it.
それを読んで顎が(1マイル)落ちた。(それくらいびっくりした)

TOM and JERRY(TVアニメの“トムとジェリー”)なんかで、下顎が床まで落ちるシーンがよくあった気がしませんか。a mileを入れると、さらに大袈裟な感じがします。お好みでどうぞ。

I nearly jumped out of my skin.
あやうく皮から飛び出すところだったよ。(それくらいびっくりした)

これもTOM and JERRYっぽい。ぴゅーんと肌色のTOMが飛び出して、グレーの皮だけがくたくたっと床に落ちるところが目に浮かびます。次の表現も、漫画チック。

She felt her heart leap into her mouth as he entered the room.
彼が部屋に入ってきたとき、彼女は心臓が口まで跳ね上がるのを感じた。

leapは、「ピョンと跳ぶ、飛び跳ねる、急上昇する」。胸が高鳴ったり、ドキドキするときにも使われます。one's heart leap into one's mouthは、「心臓が飛び出すほど驚く、驚嘆する」という意味。
ものすごく恐怖を感じるとき、不安でハラハラするときには、have one's heart in one's mouthという表現もできます。

When the lights went out, my heart was in my mouth.
電気が消えたとき、私の心臓は口にあった。(口で心臓がバクバクするくらい怖かった)

恋人が去っていった、事故で大切な人を失ったなど、悲しい驚きを表すのがこちら。stand stillは、「じっとしている、活動しない、耐える」などの意味です。

My heart stood still when you left with her.
あなたが彼女と去ったとき、私の心臓は止まってしまいました。(それくらいショック、つらい)

最後に、「驚きやショックでどうしていいか分からなくなる」という表現を。knock offは、「たたき落とす、たたいて払いのける」などの意味です。

She was so beautiful that I was nearly knocked off my feet.
彼女はあまりにも美しく、僕は立っていられなくなるほどだった。

いかがでしたか?「驚く、驚かす」と言わなくても、いきいきと伝わる表現の数々をご紹介しました。

来週は、「びっくり!」の最終回です。お楽しみに。


My jaw dropped when I saw them walking hand in hand.
I know. I thought they hated each other.
They did. I really want to know what happened.

あの2人が手をつないで歩いてるのを見たときは、顎が落ちるくらい驚いたね。
まったくだよ。お互いに大嫌いだと思ってたのに。
実際そうだったんだよ。ほんとに何があったのか知りたいね。