洋書初心者の心構え

 
「勉強のため」と思わない。これが、洋書を読むにあたって最も大切です。楽しくてどんどん読み進んでしまった!一冊読めた!という経験こそが、洋書初心者にとって何よりも必要なものだから。
 確かに、英語力アップには「読むこと」が欠かせません。単語や文を目でとらえ、日本語を通すことなく英語として処理する回路を作ることで、英会話だけでは磨けないセンスが身に付きます。でも、それは「英語を磨くぞ、磨くぞ」と思いながら読んで身に付くものではないのです。
 楽しく読めたら、結果は勝手についてきます。自分をどれだけ楽しませられるか。洋書選びにあたっては、快楽主義に徹してください。


どんな分野で探すか

 間違いがない方法としては、自分が好き、興味があると分かっているものから選ぶというやり方があります。

好きなキャラクターで選ぶ。
クマのプーさん、ピーターラビット、パティントンなど、お気に入りのキャラクターの絵本は、手元に置いておくだけでも嬉しく、最も世界に入りやすいでしょう。
子供の頃に好きだったから選ぶ。
「チョコレート工場の秘密」など、子供の頃に読んでおもしろかった本を原書で読んではいかがですか。児童書をあなどるなかれ。大人でも楽しめるものはたくさんあります。
好きな映画やミステリー、話題の本から選ぶ。
さらに高いレベルに挑戦するなら、好きな映画の原作、毎年発表される「このミステリーがすごい」からお気に入りのミステリの原作を選ぶなんて方法も良いでしょう。
大人ならではのジャンルから選ぶ。
男性には、官能小説、または必ず美女が出てくるハードボイルド物も人気です。

TIP:好きな和書をオンライン書店Amazonで検索すると、「おすすめ」のところに原作本が紹介されています。

選ぶプロセス

 書店の店頭で選ぶなら、これがポイントです。

表紙から得るインスピレーションは、かなり重要。
「持っていて嬉しい」本でないと、読破まで付き合うのは大変です。
あら筋や有名紙のブックレビューが裏表紙に書かれているので、ざっと読む。
あら筋やレビューの文体や難易度は、実際の本の中身とは異なるので注意しましょう。
1〜2パラグラフ読んでみる。
分からない単語は、あって当然。知らない単語を読み飛ばしても内容が頭にすうっと入り、ピタッと来るような感じなら、合格です。

TIP:自分の実力より、「ちょっと難しめかな?」くらいがgood。あまりにも簡単では、読み終えたときの充実感に欠けます。


辞書を引くべきか

知らない単語があっても、辞書を引かないのが基本。
センテンスの中の知らない単語を1つ2つ読み飛ばしても意味がくみ取れる、推測できるのが、真の「英語読み」。会話と同じく、読書もリズムとスピードが大事です。いちいち辞書を引いていては、本の世界に浸りきることができません。
ストーリーの鍵となる単語が分からない場合に限っては、辞書を引いても良い。
たとえば、主人公の職業、推理の手がかりなど、「これが分からないとストーリー展開についていけない」と思われる単語は、辞書を引かないと楽しみが半減する可能性が。そういう単語の見分け方ができるようになった時点で、「英語読み」として一歩前進したと言えます。
「ああ、この単語よく見るなあ、なんだっけ」という場合も、辞書を引いてOK。
読書を楽しむ目的のために読み飛ばしても構わないのですが、語彙を増やすという意味においては、こういうところで辞書を引いておくと記憶が定着しやすいので良いでしょう。

TIP:読書中に辞書を引くなら、読書のスピードを妨げない電子辞書が便利。通勤時間を活用する人にもオススメ。