たとえばwillは
実際にはとても守備範囲の広い助動詞ですが

日本の「学校英語」は、日常会話に必要な範囲をほぼカバーしていると言っていいでしょう。学校で教わる英語を完璧に覚えれば、ある程度の会話はこなせます。しかし、それでも私達の多くが英語を話せるようにならないのはなぜなのでしょうか。
学校英語は、広範囲をカバーしているものの、解釈が紋切り型という弱点があります。たとえばwillは、実際にはとても守備範囲の広い助動詞ですが、中学校では「willは未来」と教え、高校ではこんなことになってしまいます。

willの役割

1.単純未来
2.意志未来
3.主張
4.習慣、習性
5.推量
6.依頼・勧誘
7.軽い命令

これでは、その場しのぎの丸暗記が関の山。かといって理解しようにも取り付く島がありません。かくして、多くの人は「will=未来」という幼い理解のまま、大人になってしまうのです。

言葉は人が作り、人が磨いてきたものですから、使われ方には必ず何らかの意味や理由があります。すべての単語は、私達一人一人と同じようにそれぞれがキャラクターを備えていて、それを理解すれば、丸暗記しなくとも、数々の意味のすべてに納得がいき、知らない表現に出くわしても「きっとこういうことだな」と想像ができます。
私に言わせれば、willの基本キャラクターは「意志」。このキーワードを元に、上記のwillの役割すべてを見てみましょう。

will=意志

1.未来=未来はすべて、意志の産物
2.意志未来=「絶対に〜するんだ」という、未来への意志
3.主張=強固な意志があるために「どうしても〜しようとする」
4.習慣・習性=意志を持って何度も同じことをすると、習慣・習性になる
5.推量=「〜だと思われる」なので、推量もやっぱり意志
6.依頼・勧誘=依頼や勧誘は、「〜する意志がありますか?」と聞くのと同じ
7.軽い命令=「あなたは〜する意志がある」と話し手の意志を述べる

つまり、「習慣」「依頼」などは、「will=意志」の解釈を分類したものなのです。これはさまざまな単語に言えること。外国語の習得に大切なのは、暗記力ではなく想像力なのです。

もっと想像力を磨きたい方は、こちら。